東北産を買おう。食べよう。 東北に行こう。 東北の経済活動を応援します。最近始めたプロジェクト『おちゃっこ隊』の活動も紹介しています。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

祈りのツリープロジェクト(2)福島の現状

ユニセフの活動と福島の現状について。

● ユニセフと幼稚園支援

震災後、義務教育の小中学校再開に向けては、行政が早い段階で取り組んでいましたが、
義務教育ではない幼稚園・保育園は後回しにされ、再開に時間がかかっていました。
一方で小さい子どものいるお母さんたちは、保育園に預けることもできないので、
家や瓦礫の片づけなども手がつけられない状態だったそう。
また、支援イベントも小中学校で行われることが多く、幼稚園・保育園向けの
イベントはあまりなかったと聞きました。
そんな中で、ユニセフは幼稚園や保育園など未就学児の支援にも力を入れており、
この祈りのツリープロジェクトは、そういった活動の延長線にあります。


● 福島ユニセフの活動

福島に関しては、原発事故の影響で、岩手や宮城とは全く違う状況に置かれていました。
他県で学校再開に向けての文房具支援などが始まっていく中で、福島県では人口の移動や
流出が大きく、行政でさえも、どこに何人いるのか、どれだけの人が移動しているのかが
把握できておらず、通常の支援をすることができなかったのだそう。
代わりに、福島ユニセフでは、福島独自のプロジェクトを立ち上げています。

一つは「外遊びプロジェクト」。
外で遊べない幼稚園や保育園のこどもたちを、放射線量の低い場所に連れて行って
思いっきり遊んでもらおうというもの。
7月~11月までに参加した園児と保護者は延べ4万人。今後も再開する予定だそう。

もう一つは「未就学児の心のケア」。
小中高には文化省からのスクールカウンセラーがいるが、未就学時に対してはいない。
そこで、県の臨床心理士とパートナーを組み、お母さんや乳幼児の定期検診時に
一緒にカウンセリングを受けられるようにしたとのこと。
この活動は福島だけでなく、岩手や宮城にも広がっていきました。


● 福島県の現状

震災前に200万人以上いた人口が190万人に減っていて、県外への人口流出も拡大。
12/8時点で避難している人の数は、15万人(うち9万人が県内、6万人が県外へ)で、
県外への避難数は毎月増えています。
県内に建てられた仮設住宅のうち、2割はまだ入っていないのだそう。

県外避難者の数
10/10発表(9/21時点) 56,469人
11/10発表(10/20時点) 58,005人
12/10発表(11/20時点) 60,250人

ちなみに、この日の福島市の線量は1.21マイクロシーベルト。


● 園長先生のお話

震災前200人いた園児が今は160人になり、休んでいる子もいるのだそう。
広い園庭と裏山があり、ミニアスレチックのような遊具もあって、自然の中で元気に
伸び伸び過ごせる環境だったのが、今は外で遊ばせることができない。
裏山にあった木も、放射線量を減らすために一部伐採したとのこと。
福島県の子どもたちの体力は落ちていて、体重も減っているそう。体力の低下が、
これから先に知力の低下につながるのではと、園長先生は心配していました。


私たちが行った日も、子どもたちはみな室内でもマスクをしていました。
ユニセフの活動の基本は「普段の生活の中で普段のことができること」だそう。
福島の子どもたちを見ていると、この言葉の重みをずっしりと感じます。
マスク無しで生活できて、お友達と外で思いっきり走りまわったり、泥んこになったり、
芝生に寝転んだり。食べ物も好きなものが食べられる。
そんな当たり前のことができる「普通」の日が早く戻って来てほしい。


今週のニュースでは、帰還困難地域の設定の話も。
チェルノブイリのように住民が二度と戻ることのできない地域がでるかもしれないと
予想はしていたものの、「帰還困難」という文字を現実に見ると、とても心が痛みます。
そして、東電の発表した工程表。福島第一原発の廃炉まで最長40年。
40年という時間は長すぎる。今回幼稚園で出逢った子どもたちは働き盛りの40代、
そして彼らの子どもたちが間もなく社会に出ようという年齢に。

廃炉まで40年以上かかるかもしれないし、放射能の影響なども考えると、福島の人たちは、
これからきっと100年以上も、この厳しい現実と直面していくことになるのだと思います。
私たち大人の傲慢から起きた事故は、4、5世代後の(もしかするともっと先の)
子どもたちにまで、大きな重荷を背負わせてしまう結果になってしまったことが悲しい。
とにかく今はまず原発事故の早期の収束を切に祈るばかりです。

スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。