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おおつち ありがとうロックフェスティバル <4/4>

大槌町のガイドをしている臼澤さんに、震災当時の様子、津波のこと、
町のことなどのお話を伺い、町長を含む大勢の職員が被害に遭った町役場で
手を合わせる機会もいただきました。

大槌は津波の町です。この言葉から始まった彼の話。
大槌は昔から何度も何度も津波に遭っているということ。
だから町の人たちは皆、津波が来ることを知っていたこと。
逆に津波に慣れてしまっていたこと。

町役場の場所から海が見えます。しかし、住宅が立ち並んでいた時には海は見えず、
海が近いことさえも忘れてしまっていた。

津波はコップの水が溢れるように近付いて来た、と仰ってました。

町役場の時計は、3:24で止まっています。津波が来た時間。
町役場のそばにある建物の時計は2:49でした。おそらく地震の揺れで止まったもの。
この間30分。
大槌町は海と山に囲まれていて、高台も比較的近くにあります。
30分あれば高台まで逃げれたはず。

しかし、高台への遊歩道は急勾配で、お年寄りが登るには厳しい。
お年寄りは高台の麓にあるお寺に逃げ込んだのだそう。
実はこのお寺の辺りは「ここまで津波が来たら大槌は終わる」と言われていた場所。
逆に言うとここまでは津波は来ないはずだと思われていたこと。
実際には、今回の津波はそこをも呑み込むほどの大きさで、遥か1kmほど
内陸まで到達したのだそう。


大槌町は、現在6mの堤防を14.5mにする計画があって、これを聞いたおばあさんが、
刑務所の中に町があるみたいだと言ったのだそう。
今まで綺麗な海が見えていた町が、高い塀で囲まれてしまう。

どんなに高い堤防を作っても、結局は人間の作ったものは自然には勝てないと、臼澤さん。
それよりも大事なことは、まず逃げること。大切な人の手をしっかり握って逃げること。
そして、そのことをきちんと伝えていくことが重要なんだと。
臼澤さんの言葉は、ズシンと心に響きました。


今、大槌では町役場を残すか残さないかが協議されています。
他の被災地でも同じような話を聞きます。
町にはその姿を見るだけでも辛い思いをする人たちがたくさんいます。
しかし、子どもや孫、後世に伝えるには、きちんと残すべきではないか。
象徴的な物・大きな物には、それだけ伝える力もあるのもまた事実です。

これはとても難しい選択。答えを出すにはそれなりの時間も必要だと思います。
私としては、まだまだ大きな傷を抱えた人がいる間は、一刻も早く撤去して
気持ちを楽にしてあげたいし、でも、広島の原爆ドームがそうであったように
長期的には残す価値があるのではと思っています。
できることなら、建物ごとどこか被災地ではない場所に移して、10年後20年後に
元の町に戻せたらと、そんな妄想さえしてしてしまいます。

町の人たちは、様々な葛藤の中で、残すかどうかの決断を迫られています。


私はかつての大槌町を知らないのです。名前すら震災後に初めて知ったくらい。
そんな私には、過去の写真や映像がとても有り難く、それを頼りに、
以前はどんな町だったのかなと想像してみたりします。
臼澤さんも、いくつかの写真を見せながら、町の憩いの場であった公園などの
説明をしてくれました。

大槌町に興味を持つきっかけとなった「槌音」
大久保監督という大槌町出身の若い監督が制作した映像。
震災前のお祭りの様子が映ったビデオテープと震災後に自身で撮った町の様子。
対比させるように映し出すその映像を見て、その時に大槌の人の話も聞いて、
すごく大槌に行ってみたいと思いました。

だけど、今回町の人から、槌音を見た時に気持ちが悪くなったと聞いた時は、
彼らの心の痛みはとても想像もつかないものだと、改めて気づかされました。


現地に行って、自分の目で見て、感じられることは大きい。
何もない町の中に立つと、胸がぎゅっと掴まれたように苦しくもなるけど、
それでも何度足を運んでも、実際に体験していない私には、見える部分からだけでは
分からないことの方がずっと多い。

だから、町の人の生の声だったり、震災の様子を聞けることは、すごく貴重です。
そういう話はすぐ涙が出て来ちゃうし、話を聞いたからと言って、彼らの気持ちを
理解することは到底できるはずもないのだけど。
でも、町のことを知るとその町が好きになるし、町の人と関わるとその人たちに
逢いにいきたくなる。

今回も逢いに行きたい人たちが増えました。
だからまた大槌へ行きますよ。

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